スペインのプロバスケットボール1部リーグではマドリードの3クラブが戦い、毎年世界トップレベルの大勢のテニス選手はムトゥア・マドリード・オープン、陸上選手は「サン・シルベストレ・バジェカナ」マラソンに出場するためマドリードを訪れます。
 

バスケットボール

マドリードではサッカー同様にバスケットボールも重要なスポーツです。レアル・マドリード（Real Madrid）、エストゥディアンテス（Estudiantes）、マドリード近郊のフエンラブラダ（Fuenlabrada）が、 スペインプロバスケットボールの1部リーグACBに所属しています。レアル・マドリードとエストゥディアンテスがリーグの試合を行う ウィシンク・センター（WiZink Center）では、ユーロリーグの試合も観戦できます。

同競技場はスペインで開催される2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップの決勝戦など、歴史的な大会の舞台にもなりました。

テニス

2002年より、テニスのワールドツアーで最も重要な大会の一つ、ムトゥア・マドリード・オープン（Mutua Madrid Open）が、フランス人建築家ドミニク・ペロー（Dominique Perrault）設計の競技場 カハ・マヒカ（Caja Mágica） で開催されています。5月、世界の男女トッププレーヤーがマドリードに集まり、ポイントが得られるこのトーナメントに参加します。最高レベルのテニスの試合を観戦できる素晴らしい機会です。

陸上競技

マドリードのスポーツの伝統は陸上競技界にも広がっています。市内では毎年ハーフマラソン大会、マドリード・マラソン大会が盛大に開催されています。

マドリード・ハーフマラソン大会は、ハーフマラソン大会としてヨーロッパ有数の参加者数を誇ります。ロックンロール・マラソン・マドリード＆ハーフ（Zurich Rock ‘n’ Roll Running Series Madrid）は、人気の高い世界マラソン「ロックンロール・マラソンシリーズ」のマドリード大会。ライブ音楽がスポーツに加わり、大会の様々なポイントで演奏が行われます。

また、マドリードでは年間を通じて一般参加のマラソン大会が多数開催されています。中でも有名なのが、12月31日開催の伝統的なサン・シルベストレ・バジェカナ（San Silvestre Vallecana）で、質の高い大会に多くのランナーが参加しています。その他、市立ガジュル（Gallur）スポーツセンターを会場にIAAFワールドインドアツアーの一環である室内陸上競技会が2月に開催され、7月にはスペイン内外のトップアスリートを集めてミーティング・マドリード（Meeting Madrid）が行われます。また、女性のスポーツの祭典としてマドリード最大規模のウィメンズレース（Carrera de la Mujer）が毎年開催され、乳がん撲滅のための基金集めに寄与しています。

自転車競技

マドリードには自転車競技の重要な伝統もあります。アルベルト・コンタドール（Alberto Contador）やカルロス・サストレ（Carlos Sastre）など現在の素晴らしいロードレース選手の何人もがマドリード出身者です。ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ（Vuelta a España）」の最終区間は、伝統的にカステジャーナ通り（Paseo de la Castellana）で終わります。

マドリードでは、男性版とは別にラ・ブエルタ・フェメニーナ（La Vuelta Femenina） も開催されます。レースとして固有の地位を確立することに成功した一例であり、女子のワールド ツアーでも最も重要なレースのひとつです。

一般市民にも自転車愛好家が増え、整備された自転車レーンが増加しています。また、マドリードには首都圏を縁取る「アニージョ・ベルデ（グリーン・リング：Anillo verde）」と呼ばれる約64キロのコースがある他、レンタサイクルの選択肢も非常に充実しています。
 

競馬・馬術

サルスエラ競馬場（Hipódromo de La Zarzuela）はレジャーとマドリードの偉大な伝統の復活を表しており、競馬場（マドリード合理主義の画期的建築である象徴的な場所）屋外スペースの楽しみと結び付いています。ほぼ一年を通じて開催されるレース（年間約41日間230以上のレース）を感動とともに満喫できます。

クルブ・デ・カンポ（Club de Campo）も際立つ会場の一つです。世界で最も重要な馬術イベントで最高の賞金額のグローバル・チャンピオンズ・ツアー（Global Champions Tour）の一環である、権威あるマドリード国際障害馬術競技 - Longines Global Champions Tour（ロンジン・グローバル・チャンピオンスツアー）が開催され、毎年世界ランキング上位の騎手が参加します。マドリード カンポ・ビジャ（Campo Villa）クラブでは、Copa de Naciones de Hípica（国内障害馬術競技会）として知られるLongines EEF Series Madrid（ロンジンEEFシリーズ・マドリード大会）も開催されています。

また、マドリード見本市会場では毎年マドリード・ホース・ウィークが開催されています。スペイン最大の馬術イベントであり、大勢の人々に馬の世界の魅力を知らせることを目指しています。夏季シーズンは夜間にレースが開催されます。

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モータースポーツ

 毎年大勢のファンがマドリードを訪れるもう一つの国際的スポーツイベントは、ヨーロッパ・トラックレース選手権のためのポイントが与えられるスペイン・トラック・グランプリ（Gran Premio de Camión de España）です。レースは通常9月か10月の週末に、マドリード郊外のサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス（San Sebastián de los Reyes）にあるハラマ・サーキット（Circuito del Jarama）で開催されます。

ゴルフ

 マドリードでは、ヨーロッパの伝統ある重要なゴルフトーナメント、スペインオープンが開催されています。ヨーロピアンツアーの一環であるこのトーナメントの舞台となるのは、ジャック・ニコラス、コリン・モンゴメリー、セベリアーノ・バレステロスらが足を踏んだ歴史的なゴルフ場であるマドリードのCampo Villaクラブ です。

その他

 マドリードの年間スポーツスケジュールの伝統的な大会には、6月に開催されるスペイン国際バドミントン・トーナメント「ビージャ・デ・マドリード」（Torneo Internacional de España de bádminton Villa de Madrid）、9月に開催されマドリード州の広大な地域を巡る長距離トライアスロン「チャレンジ・マドリード」（Triatlón Larga distancia Challenge Madrid） や、国際トーナメントの中でも特に難度が高い大会とされるトライアスロン・ワールドカップも含まれています。また、ワールド・パデル・ツアー（World Padel Tour）の2大会（9月と12月）は、ランキング上位のプレーヤーが集まる世界レベルの代表的なパデル・プロ・トーナメントとみなされています。

マドリードでは2月に トランポリン国際トーナメント （Fina Diving Grand Prix） が開催され、世界中から一流選手が集まります。 マドリードは世界空手連盟（WKF）主催の空手プレミアリーグ（Karate Premier League） 選考会の舞台でもあるほか、 フェンシング世界選手権男子サーブルのシニア個人、団体競技「Villa de Madrid」も開催され、フェンシング界の選りすぐりの選手たちが個人・団体の両方で腕を競います。

マドリードでは、XV del Leónの名でも知られるラグビーのスペインリーグ代表 の試合がコンプルテンセ大学中央スタジアムで定期的に開催されています。また、毎年秋には、スケートボード、BMX やParkourなどの競技種目がイベントMadrid Urban Sports で開催されています。また、300人以上のアスリートが5つのカテゴリーで競うイベント Madrid CrossFit Challenger Seriesも毎年、開催されています。